いろいろ乱読した中で 心に残った二冊。
「それでも前へ進む」は暮れの31日に読んで良かったもの。
JR東日本の車内誌「トランヴェール」の巻頭エッセイに出ていたのが好きだったので、書籍化を待っていました。
心にしみる文章が多くて、メモしておきたい言葉がたくさん。
「しあわせは決して特別なものではなく、私たちのこころの持ちようで、そこにたしかにあるものかもしれない」
「人は身近な人を失ってみて初めて、その人の思いやりを知る。気づいた時には相手は去っている。世の中はそのくり返しなのだろう」
「人から受けた恩はその人に返すことができず、まったく違う誰かにその恩情を返すのが世の常だそうだ」
などなど。
こころに留めておきたいな、と思います。
「海うそ」は南九州のとある島『遅島』へ調査に行った研究者、秋野が島の人との交流を通じて集落を訪ね、島の歴史を知ることによって自分自身の悲しみ、むなしさを浄化しているような気がしました。
文章がきれいで、島の光景がリアルに思い浮かびます。
「喪失」が自分の今のテーマなのか?
なぜか二冊とも取り方は違うけれど、こころに響いたのはそういうこと。
あ、あと何回も挫折した「ガリア戦記」も読みました。
よく経営者がオススメする本にも出ているし、面白くて一気に読んでしまいました、というコメントも見るけれど、カタカナが苦手な私は苦戦しました。
ローマ時代が身近に感じられて面白かったけど。
2015年はどんな本を読むのかな。